胸痛でお悩みの方へ

胸痛とは、胸のあたりに感じる痛みや不快感のことを指します。 痛みの種類や強さ、場所、持続時間、関連する症状などによって、考えられる原因はさまざまです。
  • 圧迫感や締めつけるような痛み
  • 鋭く刺すような痛み
  • 動作や呼吸で悪化する痛み
  • 痛みとともに息苦しさや動悸、冷や汗を伴う など
これらの症状の中には、緊急性の高い疾患が関係しているケースもあるため、自己判断は禁物です。

2. 胸痛を生じる主な疾患

胸痛の原因には、心臓・肺・消化器・筋骨格などさまざまな臓器の疾患が関わる可能性があります。

心臓・血管の病気(命に関わる可能性あり)

  • 狭心症・心筋梗塞(心臓の血管が狭くなる・詰まる)
  • 大動脈解離(胸部の大血管が裂ける重篤な疾患)
  • 心膜炎・心筋炎

肺の病気

  • 肺塞栓症(血栓が肺に詰まる)
  • 気胸(肺に穴が開く)
  • 肺炎・胸膜炎

消化器・その他

  • 逆流性食道炎(胃酸の逆流による胸の不快感)
  • 肋間神経痛・筋肉の炎症
  • 心因性の痛み(ストレスや不安からくる胸痛)
どの疾患が原因かを見極めるには、適切な検査が重要です。

3. 胸痛がある場合に行う検査

当院では、胸痛の原因を的確に診断するために、以下の検査を行っています。

胸部CT検査(当院にて実施可能)

当院には胸部CT検査装置があり、肺や大血管、心臓周囲の状態を詳細に観察することが可能です。 CTによって、以下のような疾患の早期発見が期待できます:
  • 肺塞栓症、肺炎、気胸
  • 大動脈解離などの血管疾患
  • 胸膜や縦隔の異常 など

その他の検査

  • 心電図(心臓のリズムや虚血の有無をチェック)
  • 胸部レントゲン
  • 血液検査(心筋マーカー、炎症反応など)
  • 必要に応じて、循環器内科・専門医への紹介 
※心臓由来の異常が疑われる場合は、迅速に循環器内科への紹介・連携を行っております。

「気のせいかも」と放置せず、まずはご相談を

胸痛の背景には、早期対応が必要な重大な病気が潜んでいることもあります。 胸部CTを活用した的確な診断と、専門医との連携で、患者様の不安にしっかりと向き合います。 「胸の痛みが気になる」「最近胸がドキドキする」「深呼吸すると胸が痛む」などの症状がある方は、ぜひお早めにご相談ください。