低線量CTによる肺がん検診のご案内

早期発見・早期治療のために。痛みなく、短時間で受けられる安心の肺がん検査

◆ 肺がん検診をお考えの方へ

2023年に公開されたデータによると、日本人の死因第1位は悪性腫瘍(がん)です。その中でも部位別のがん死亡者数をみると、肺がんは、男性で第1位、女性で第2位と上位となっています。男女ともに死亡数上位を占める肺がんによる死亡を減らすためには、早期発見が重要です。早期に発見出来れば、治療の選択肢が広がり完治する可能性も高まります。

早期発見のためには、定期的に検査を受けていただいたり、少しでも違和感を感じることがあればお早めに受診していただくことが重要となります。当院では、80列マルチスライスCTを導入し、検査時の被ばくを最小限に抑えた「低線量CT」を用いた肺がん検診を行っております。低線量CTによる肺がん検診をご検討されている方はお気軽にご相談ください。

■部位別予測がん死亡数


男性全がん 死亡数227,800


女性全がん 死亡数165,300

(がん情報サービス「がん死亡数予測(2024)」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html#anchor2より作図)

低線量CTとは

肺がん検診用として、通常診療での撮影よりも放射線量を抑えて行うCT検査です。通常のCT検査に比べ画像はやや劣りますが、十分に判断可能であることが証明されています。また、2025年の肺がん検診ガイドラインにて、重喫煙者(喫煙指数600以上)においては、低線量CTによる検診が推奨されています。

CTは断面像を撮影するため、通常の肺がん検診にて行う胸部X線検査に比べ詳細な画像が得られ、より小さな肺がんも発見することが可能となります。

胸部X線検査と胸部CT検査の違い

胸部レントゲン(X線)検査 胸部CT検査
撮影方法 肺や心臓、縦郭などを一方向から平面に投影し撮影していきます。二次元の画像として写し、画像の濃淡や臓器の形を読み取り、診断をしています。 撮影したい臓器に様々な方向からX線をあて、体の成分によるX線の吸収率の違いを処理し、体の断面の輪切り画像を撮影していきます。
メリット
  • 撮影時間は非常に短い。
  • 撮影時の被ばく線量がCT検査に比べると低い。
  • 撮影が容易であり、多くの医療機関で導入されている。(多くの医療機関で検査が受けられる)
  • 体の断面を描いたり、得られた画像から立体図を描くことが可能でより詳細に組織の状態が確認できる。
  • 臓器の重なりを避けて画像化できるため、病気が生じている位置、病変部位の大きさ、性質、周囲への広がりの情報なども確認できる。
  • 1cm以下、数mm程度の小さながんであっても見つけることができる。
デメリット
  • 一枚の平面写真として写すため、臓器と病変が重なっている際は確認がしにくいことがある。
  • レントゲン検査と比べて被ばく量が大きくなる。
  • 検査全体にかかる時間は5分程度とレントゲン検査と比べると時間がかかる。
  • 検査の費用がレントゲン検査よりも高い。

■ 当院のCT検査の特長

  • 最新型80列CT(Canon Aquilion Lightning)導入しています
    • 高精細な画像:80列マルチスライスCTにより、微小な病変も見逃しません
    • 低線量撮影:人工知能(AI)を用いた最新の画像再構成技術により、従来のCTに比べ、被ばく量を大幅に低減
    • 短時間検査:数十秒で検査終了、身体への負担が少ない
    • コンパクト設計:患者さんに優しい静音・低圧迫設計
  • 放射線専門医による二重読影を行なっています
  • 当日の検査が可能です

このような方におすすめです

  • 50歳以上の方
  • 喫煙歴がある方(現在・過去問わず)
  • 家族に喫煙者がいる方
  • 血縁者に肺がんの既往がある方

低線量CT検査を受診できない、または事前に確認が必要な方

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある方
  • 除細動機能のあるICD(植込み型除細動器)やCRT-D(両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器)またはペースメーカーを装着されている方
  • インスリンポンプ、持続グルコース測定器を使用されている方

検査の流れ

  1. 受付・問診
  2. 更衣(必要な方のみ)
  3. 低線量CT撮影(数十秒で終了)
  4. 翌日以降に結果説明

※痛みや苦しさはありません。造影剤も使用しません。

費用について

  • 自費検診費用:14000円(税別)

放射線専門医による読影料、結果説明の料金を含みます。

よくある質問(Q&A)

被ばくは本当に少ないのですか?

はい。体格により変動しますが、低線量CTでは0.6〜1.5mSv程度であり、通常のCTの4分の1程度です。ちなみに自然放射線量(日本で1年間暮らすと自然界から受ける放射線)は、2.1mSvとされています。

検査前に準備することはありますか?

特別な準備は不要です。食事制限などもありません。

検査結果はいつわかりますか?

放射線専門医による読影を行なっており、翌日以降にご説明いたします。

保険は適応されますか?

検診目的の低線量CTは自費診療となります。

肺がんは、自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
年に一度の肺がん検診を、健康管理の一環としてぜひご活用ください。

愛知県春日井市のさかきばらクリニック

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