早期発見・早期治療のために。痛みなく、短時間で受けられる安心の肺がん検査
2023年に公開されたデータによると、日本人の死因第1位は悪性腫瘍(がん)です。その中でも部位別のがん死亡者数をみると、肺がんは、男性で第1位、女性で第2位と上位となっています。男女ともに死亡数上位を占める肺がんによる死亡を減らすためには、早期発見が重要です。早期に発見出来れば、治療の選択肢が広がり完治する可能性も高まります。
早期発見のためには、定期的に検査を受けていただいたり、少しでも違和感を感じることがあればお早めに受診していただくことが重要となります。当院では、80列マルチスライスCTを導入し、検査時の被ばくを最小限に抑えた「低線量CT」を用いた肺がん検診を行っております。低線量CTによる肺がん検診をご検討されている方はお気軽にご相談ください。


(がん情報サービス「がん死亡数予測(2024)」
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/short_pred.html#anchor2より作図)
肺がん検診用として、通常診療での撮影よりも放射線量を抑えて行うCT検査です。通常のCT検査に比べ画像はやや劣りますが、十分に判断可能であることが証明されています。また、2025年の肺がん検診ガイドラインにて、重喫煙者(喫煙指数600以上)においては、低線量CTによる検診が推奨されています。
CTは断面像を撮影するため、通常の肺がん検診にて行う胸部X線検査に比べ詳細な画像が得られ、より小さな肺がんも発見することが可能となります。
| 胸部レントゲン(X線)検査 | 胸部CT検査 | |
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| 撮影方法 | 肺や心臓、縦郭などを一方向から平面に投影し撮影していきます。二次元の画像として写し、画像の濃淡や臓器の形を読み取り、診断をしています。 | 撮影したい臓器に様々な方向からX線をあて、体の成分によるX線の吸収率の違いを処理し、体の断面の輪切り画像を撮影していきます。 |
| メリット |
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| デメリット |
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※痛みや苦しさはありません。造影剤も使用しません。
放射線専門医による読影料、結果説明の料金を含みます。
はい。体格により変動しますが、低線量CTでは0.6〜1.5mSv程度であり、通常のCTの4分の1程度です。ちなみに自然放射線量(日本で1年間暮らすと自然界から受ける放射線)は、2.1mSvとされています。
特別な準備は不要です。食事制限などもありません。
放射線専門医による読影を行なっており、翌日以降にご説明いたします。
検診目的の低線量CTは自費診療となります。
肺がんは、自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
年に一度の肺がん検診を、健康管理の一環としてぜひご活用ください。